社会福祉法人八成グループ高齢者在宅サービスセンター八成ふれあいの家

八成ふれあいの家は、杉並区立八成小学校の空き教室を利用した施設です。 安全第一に、明るく楽しい雰囲気の中、家庭的なサービス提供に努めております。

ボランティアの方々や八成小学校、近隣保育園の子どもたちとの交流を行いながら、地域に根付いたサービスを提供すべく利用者の皆さんと地域の方々、スタッフとが日々楽しく過ごしております。

主に小学4年生との交流があり、授業の一環として毎年繰り広げられている利用者様とのひとときがあります。 子どもたちが訪れると、各テーブルに分かれてグループになりトランプや小学生手作りのすごろくで遊んだり、マジックショーを子どもたちが披露してくれる時もあります。

近くにある保育園児との交流もさかんです。利用者の皆さんは子どもたちをみな、お孫さんのように可愛がっていらっしゃいます。

現在はコロナ禍にて、それまで行われていた交流は一時ストップしておりますが、また明るい笑顔の子どもたちや、ボランティアの方々との再会を心待ちにしております。

八成ふれあいの家に通われている要介護４の女性の利用者様が、ご本人の希望により浴槽に入ることができたときのことが忘れられません。

もともと、こちらでシャワー浴をしてお帰りになっていた方でした。

お体がとても硬く、ご自宅でもお風呂に入ることができなくて、やむなくこちらでシャワー浴での対応をしていましたが、ある日ご本人が「ここでお風呂に入りたい」とお話くださったのです。

スタッフと、「どうしたら入浴できるだろう」と話し合い、ご自宅にて行われていらした理学療法士とのトレーニングを、八成ふれあいの家にいらした時にも取り入れたことで、一か月ほどで浴槽をまたぎ、お風呂に浸かることができるようになりました。

理学療法士との連携、利用者様とスタッフの思いが、硬かったお体をほぐし手すりに摑まる力をつけることにつながったのだと思うと、心から嬉しく思います。

利用者様は今でもこちらにいらっしゃると、入浴できることへの喜びを言葉で表してくださいます。

この喜びをいつまでもスタッフみんなで共有していきたいと思っております。

八成ふれあいの家でお過ごしになる利用者様は皆さん、歌うことや歌に合わせて体を動かされることが多いです。皆さん、楽しそうに歌ったり体操したりしています。

スタッフの中にピアノを弾ける者がいるので、レクリエーションとしてピアノ伴奏による嚥下体操や、サザエさんの歌なども歌います。歌に合わせて、演奏を聴きながら体を動かす方が楽しそうです。

皆さん音楽が好きで、さまざまなレクリエーションを楽しんでくださっています。

八成ふれあいの家には、厨房があります。管理栄養士が考える毎日の食事は、厨房で手作りされた食事を提供しています。主に和食が多いです。

新型コロナウィルス感染症予防対策として、マスクの着用はもちろん、朝送迎車にお乗りいただく前の検温、アルコール消毒を行っていただき、こちらにご到着後も消毒を行っていただいております。

手洗いうがいを徹底し、器具なども消毒。

皆さんがレクリエーションとして楽しんでいらっしゃるトランプは、以前の紙製からプラスティック製に変え、ご使用になる都度一枚一枚を消毒しています。

テーブルに着席の際も向かい合わせの方々の飛沫感染を防ぐため、ビニールでの仕切りをしていますが、こちらも毎日取り換え、常に新しいものを使っていただくようにしております。

八成ふれあいの家を利用される方々の中には、けがをして入院され、退院後筋力が低下し歩くことができなかった方、お一人で過ごす時間が長くふさぎ込んでしまわれた方など、つらい表情の方々もいらっしゃいます。

利用者の皆さまとの様々なふれあいの中で、自力で歩ける、明るい表情になる、というようなことが感じられた時には心から嬉しく思います。

日々の中で、何気ないことにも注視し、お声掛けをしながらここにいる全員が明るく笑顔でいられたらいいなと思っております。

※八成ふれあいの家は2021年3月1日に移転いたします。

　新住所は杉並区井草1-40-16です。