楽ティブ・湯〜亀

楽ティブ・湯～亀は、銭湯を運営している会社が母体となった、銭湯の営業時間前のフロアを利用し展開しているデイサービスです。

銭湯をご利用されてこられた地域の方々への恩返しという思いから事業を始め１７年、この思いを引き継ぎながらも、社会変化や時代の流れに柔軟に対応していこうと、この度「楽ティブ・湯～亀」と施設名称を新たにいたしました。

利用者様へ、いつまでも「ご自分の足で歩ける」ことから始まるやりがいや、日々張りのある生活ができる事を目標に、介護予防運動を提供してまいります。自立歩行、歩行機能の維持向上が最終目的ではなく、その先にある利用者様のQOLの向上（例えば「一人で買い物に行けるようになりたい」「友人と旅行に行きたい」といった目標の達成）を目指しております。

そのための栄養補給や運動・休養も大切に、これらを兼ね備えたデイサービスでありたい、と転倒予防に重きを置いた体操を常駐している理学療法士の指導をもとに、楽ティブ・湯～亀スタッフ一同、協力して利用者様へご提供させていただいております。

これまでの長い歴史の中でのお風呂やお食事、体操などを提供する流れは変えずに、プラスとして新たに転倒予防体操の取り組みを開始いたしました。

利用者様それぞれの歩行を、客観的に見える化することで、皆さまに少しでも歩く力をサポートし、活動的になっていただければと思っております。

楽ティブ・湯～亀では、利用者様の歩行を実際に撮影し「見える化」するため、NEC歩行姿勢測定システムを導入しました。

５メートルの距離をキネクトを用いて測定、「歩行バランス」「歩行速度」「歩行姿勢」を測定、円グラフで表された結果をもとに、ご利用者様それぞれの歩行リスクを見える化し、お一人お一人の個別機能訓練を理学療法士がご提供させていただいております。

まだスタートしたばかりの取り組みですが、動く姿を横、前、後ろから動画記録することで歩行姿勢や腕の振り幅などを確認できます。

この「見える化」により、利用者様からは「こんな風に歩いているのね」 「歩幅が狭くなっているね」などと歩くことへの意識をお持ちいただくようになりました。

少しでも利用者様の日常生活動作が向上し、楽しく活動的に過ごしていただけるよう、お力になれたらと思っています。

楽ティブ・湯～亀に通われている利用者様の中で、とても活発にお仕事やお買い物をされていらした方が大腿骨骨折のため入院、治療を経て在宅に戻られたものの、リハビリ継続を余儀なくされ思うように歩けなくなってしまった方がいらっしゃいました。

なんとか歩けるようにとこちらでの体操などに熱心に取り組んでくださり、施設内で出会うご近所の方々とのコミュニケーションも活発に、高いモチベーションを持ち通われていらしたことも功を奏し、杖歩行から速いスピードで杖無しで歩けるようになりました。 今では時折、お買い物に出られている姿もお見かけします。 「ここに通うようになって本当に調子がいいの」と笑顔で話される姿がとても印象的でした。

このような変化はけして一つだけの要素が結果をもたらすものではなく、利用者様ご本人の熱心な姿勢と高いモチベーション、ご近所のお仲間との交流による外への意識など、いろんな要素が組み合って結果となった一番良い例なのかもしれません。

最初から積極的にコミュニケーションを取られることはなかなか難しいです。それでも、こちらでは一日に１８人の利用者様をお受けする中で、気の合うお仲間との出会いもあり、お話も盛り上がっていらっしゃいます。

特に女性の利用者様方はお風呂の時間は笑顔いっぱいに、良いひとときをお過ごしになっていらっしゃいます。

楽ティブ・湯～亀では、地元のお米屋さんからお弁当を届けていただいております。

馴染みあるご近所さんとして地域に根付いたお米屋さんからのお弁当は、ご飯がとても美味しいと皆さまから好評を頂いております。

楽ティブ・湯～亀は、銭湯という場所がら天井が高く、広い空間を利用しており、湿度も保たれた恵まれた環境下にあります。

さらに常時換気や手指消毒、手洗いうがいを心がけております。

テーブルの席は互い違いに着席していただき、パーテーションとしてアクリル板を利用し飛沫感染対策をしております。

新しい名称となった楽ティブ・湯～亀は、ご利用される皆さまが少しでもこちらで活動的になり、日々の生活を楽に楽しく過ごしていただけるよう、アクティブな生活をお届けするため、歩行に特化した体操への取り組みを続けて参ります。

時代の先駆けとなるデイサービスを目指して、これからもスタッフ一同、努力していこうと思っています。