デイサービスセンター「むくげの里」

こちらは大型の施設ではないのでアットホームな雰囲気を大切にしています。私たちスタッフが楽しく働いていてこそ、利用者様も安心してリラックスできると思いますので、スタッフ一同明るく過ごしています。生野区という土地柄、在日韓国人の方が多くいらっしゃり、事業所名には韓国の花「むくげ」を使っています。生野区の方が多く、日本の方、韓国の方ともに分け隔てなく皆様が過ごしていらっしゃり、この空間が心地よいものになればいいなと思っています。

昔からある施設で規模も大きくはありませんが、10年以上にわたって長くご利用くださっている方もいらっしゃいます。利用者様同士の仲が良いこととアットホームな雰囲気が気に入られていることが、長く通っていただける要因かと思います。私たちスタッフは何より、ご自宅に居るようにリラックスして過ごしていただきたいと願っています。だからこそ、利用者さまには何かを無理強いするようなことは絶対にしていません。利用者様のしたいことをして過ごしていただく空間作りを大切にしています。そのような中、女性の利用者様はボール運動や軽い運動をされたり、好きな歌を聞いたり、趣味の時間を過ごされています。男性の利用者様は、将棋、カードゲームをスタッフと行っていらっしゃいます。また昼食は無料で提供しております。自家厨房で手作りではありませんが、おいしい出来立てのお弁当なので、利用者様からは好評です。曜日の都合で何回か別のところへ行かれた方から、「やっぱりここの雰囲気が好きだから戻ってきちゃう」と言われることがあり、私たちの励みになっています。

逆に通い始めて、なかなか馴染めない利用者様ももちろんいらっしゃいます。でもせっかく縁あって出会ったのですから、慣れていただけるまでは根気よく、利用者様のペースにあわせて接しています。なかにはお迎えにあがって到着したらすぐに帰りたいと言われて、家族様に連絡して了承いただければ、そのままご帰宅になる方もいました。それでも、無理強いはしない、その方の気持ちを大切に、寄り添って過ごす時間を重ね、2回・3回と来ていただくうちに、家の時間の延長と感じていただけたようでした。私たちスタッフをはじめ利用者様同士でも会話が弾むようになり、今では来るのが楽しみとのお声をいただき、うれしくありがたく思いました。

仕事において、肉体的、精神的な疲労を感じてもらわずに済むように、できるだけ負担がかからないような、指導・空気づくりを心がけています。スタッフの心のゆとりや、のんびりとした空気感が利用者様にも伝わると思うので、協力しながら業務にあたっています。はじめて私（管理者）がこの事業所に来たとき、スタッフと利用者が一緒に過ごしているという印象を受け、アットホームな雰囲気に繋がっていると思いました。この空気はずっと大切にしていきたいです。

のんびりとご自宅でくつろいでいるような家庭的でアットホームな場所です。近所の集まりに行くような感じで気軽に来てもらえればと思っています。これからも気兼ねなく、遠慮せずに私たちに声を掛けていただけたら、と思っています。