ケアステーション恵み・わらび

わたしたちは、高齢者、障がい者、病弱な方、どのようなな方でも自分の持てる力を出せるようにすることを大切にしています。午前は、集団でリハビリ体操、個別機能訓練などを行います。機能低下している部分を自分の力で機能向上させます。食事の前には、口腔体操をするので嚥下の力も回復して食べやすくなります。午後は、生活に必要な訓練を行います。バランス訓練、手指巧緻性訓練、日常動作訓練、言語訓練、脳活性訓練などいろいろな分野にわかれ、グループで行います。

「お風呂に一人で入れるようになった」「装具がつけられるようになった」「歩けるようになった」「疲れなくなった」などいろいろですね。はじめは横になりたいと言っていた方も、次第と横にならなくなり起きていることが普通になります。体の変化はすぐにはあらわれません。1〜2カ月続けて、やっと良くなってきたことが体感できます。

集団体操では、円の中心にリーダーとなるスタッフがいて、他のスタッフも利用者さまと一緒に体操しています。利用者さまとスタッフが一体感をもって動いていることがいいのかなと思っています。

わたしたちは、利用者さまが自分の身内だとしたら？自分が利用者だったら？と考えるようにしています。正直、利用者さまにはわがままな方もいます。そのときも、「一緒にやってあげる」ではなくて「一緒にさせていただく」だと思っています。また、病院でのリハビリは退院するまでですが、ここでの健康を維持する為のリハビリには終わりがないので、楽しく通っていただくことも大切にしています。

「よく話すようになった」「表情が明るくなった」などのお声がありました。利用者さまの中には、今までできていたことが、ご病気などでできなくなってしまった方が多いです。ここで訓練することで、以前できていたことがまたできるようになるので、生きていることにハリが出てきます。わたしたちも利用者さまが生き生きとされているとうれしいので、もっと頑張れます。

どのような状態の方でも身体機能は向上させられます。わたしたちは大きなことはできませんが、小さな積み重ねで利用者さま自身が持ってる力を発揮していただきたいと思っています。どんなときでも、「利用者さまとともにいること」を大切にし、これからもわたしたちにできることをしていきます。