陽だまりの家在宅サービスセンター

地域を大切に思う事業所づくりを行っています。元々看護師をやっていた際に出会った患者様が「最後まで慣れ親しんだ地元で暮らしたい」「入院は仕方がないけれどもやっぱり自宅で過ごしたい」と仰っていたことがきっかけで、地域密着型のデイサービスを立ち上げました。地域で菊を栽培する方から「利用者さんに見せてあげてよ」とお花をいただいたり、ボランティアさんがフラダンスショーを行って下さるなど、有り難いことに地元の皆様からの暖かい応援もいただいています。また利用者さんへの小さな心配りも大切にしています。ご家族の方に「この陽だまりの家在宅サービスセンターに任せてよかった」と仰っていただくことが何よりも嬉しいです。

様々なボランティアの方が来てくださって、フラダンスや三味線など様々なことを披露してくださり、多くのご利用者様に楽しんでいただいております。また、事業所には作業療法士がおり、リハビリを兼ねた形でのレクリエーションを行っております。レクリエーションはご利用者様の状態をみて、できることできないことを考慮した上で作業療法士が考えて提供しております。具体的には手作業として切り絵貼り絵や縫い物、飲み物の提供などなるべくご家庭に沿った形の内容を行ったりします。他にもお孫さんにプレゼントできるものを作ったり、近くにある公民館で老人会によって行われる展示会にも作った作品を毎年出展するなど地域と関わる機会も大切にしています。このような形などで地域の方と交流を深めていきながら、地域から見て透明性の高い、地域の方にも暖かく見守っていただけている事業所にになっています。外出の行事はあまりありませんが、送迎の際に（ご家族には許可をいただいて）ちょっと寄り道をして季節などを感じて頂くようなこともしております。このような小さな心配りも大切にしている事業所です。

地域に根付いた形でサービスをおこなっていくことはこれからも継続していきたいです。また今後、時間が経てばご利用者様の世代が変化していき、それに伴ってご利用者のバックグラウンドやニーズが変化していきます。そういった変化にもしっかり対応し、その世代の方が求めるレクリエーションやサービスを提供できるようになりたいです。これまでは多くのデイサービスが、身体を動かしてみんなで体操するといったことが主流でしたが、これは果たして本当にご利用者様のニーズなのか？と考えました。将来介護を受ける世代が介護サービスを使ったとき、これまでデイサービスで行われてきた体操とかではなくて、もっと違うことー例えばより社会性の高いことーをやりたいと言ったお声があったときにしっかり応えていけるようなサービスにしていきたいです。今後はかつてと違い、地域とあまり深くかかわらず生活してきた方が増えていく中で、昔のような地域の寄り合いといったコミュニティに変わるようなふれあいの場としても貢献していきたいと考えています。