デイサービス介護応援団

管理者である私の父が入院し、仕事を辞めて看病していました。そのとき、病院で多くの方を見て、お金より人の喜ぶことをしたい、人の喜ぶ笑顔に触れたいと思ったことをきっかけにデイサービスを立ち上げる決意をしました。88歳である私の母もヘルパーとしてデイサービスでご飯づくりや手伝いをしてくれています。母がつくる野菜や手作り味噌やパンは利用者様に喜んでいただいています。事業所を立ち上げて10年が経ちますが、明るく、楽しく、元気よく、日々を笑顔で活動的に過ごすきっかけづくりができればと思っています。

お一人暮らしの方は、一言も話さず、笑わず過ごしていらっしゃるのではないかと思います。利用者様には、たくさん笑ってストレス発散しながら、笑う癖をここでつけてもらいたいと思っています。6‐7年いらっしゃっている方ばかりで、本音で言いたいことは言われて、言ってという日々を過ごしています。長く勤めているスタッフが多く、5人のボランティアさんにもお手伝いいただいています。小規模なので、スタッフの目が届くところに利用者様がいらっしゃることもご安心いただいています。また6年ほど前から、近隣の3つの中学校の職場体験の場になっています。利用者様も孫の世代とのふれあいを喜んでいらっしゃいます。体験中は、自分が50年経ったらどんなことで遊びたいかを考えて、おもちゃを作ってくれて、利用者様と盛り上がっていました。職場体験をした中学生は楽しく過ごしてくれていたみたいで、このまま学校行かずにここで働きたいという嬉しい声をもらいました。体験を終えてからも何度も遊びに来てくれることもあります。近所の方がお茶を飲みに来てくれてそのまま過ごすこともあり、馴染みのメンバーとの明るい家族のような関係がとても心地よく思います。

利用者様には楽しんでいただけるよう、たくさんのレクリエーションを手作りで用意しています。利用者様に好きなように過ごしていただきますが、とても仲が良く団結力もあって、皆さんで同じ時間を過ごすことがほとんどです。また外出やイベントの時には写真を撮って、A4サイズでアルバムを作って皆さんにお渡ししています。立ち上げ当初からアルバムを作っていて、今は20センチぐらいまで積み上がる量になりました。管理者の私が仕事ばかりで写真を全く残していなかったことがとても残念で、今自分がこうやっている、ということを証拠に残したいという気持ちでアルバムづくりをしています。思い出を皆で振り返ったり、お話のきっかけになりして喜んでいただいています。お気に入りの服を着てきた時は「写真とって」と声を掛けてもらうこともあります。記憶力が薄らいでいくなかで、自分では見えない表情を残していく大切な手段だと思っています。

歌が嫌いという利用者様もいらっしゃるのですが、カラオケも一人でマイクを使って歌うのではなく、皆さんと知っている歌をうたうので、人前で歌うことが好きになって来る方がほとんどです。音楽療法のセミナーでは、黙読しても音読しても脳に血流がいかないけれど、歌をうたうと血流がよくなり、脳の機能の活性化になると教えてもらい、歌を取り入れるようにしています。口腔体操も歌に乗せて行っていますが、機能訓練も脳トレもできて、利用者様が明るく元気になっていかれることを感じます。

ご家族やケアマネさんのご紹介をきっかけに、最終的には利用者様ご本人に行きたいデイサービスを決めていただきたいと願っています。私たちのデイサービスでは、明るく元気に過ごし、輝いている自分に戻りましょう、と目標を持って皆さんとともに過ごしています。一度お気軽にのぞいてみてください。