デイサービスわらって

同じ事業所で勤務していた3人の仲間と、ご高齢者の介護に対する想いが重なったことが、きっかけ
です。それは、一人ひとりのご利用さまに個別で、きめ細やかにケアをしたい。そして、いきいきと生
活して欲しいという想いです。

介護認定を受けた方でも、楽しく、その人らしく日常生活を送っていただきたいと思っています。その
ためには、支えるスタッフのご利用者様の理解が大切です。どのような生活をされてきたか、興味の あること、好きな食べ物、好きな色、思い出の場所・出来事、ライフスタイルを知り、スタッフとの会話
やレクが弾むように心がけています。また社会との関わり、季節感も大切にしているので、機能訓練・
歩行訓練も兼ね、年間計画で外出レクも行っています。

やはり、１日のメニューに特徴があると思います。特に、午前中に行う集団レクリエーションは、当事
業所のオリジナルの創作レクで、ダンボールやティシュの空き箱、トレペの芯、ペットボトル、牛乳パ
ックなどをアレンジして、ご利用者さまが楽しみながら自然と体を動かせるゲームになるよう工夫して
います。ご利用者さま同士やスタッフとのコミュニケーションを活発にし、機能訓練、脳の活性化にも
つながり好評です。午前中、レクリエーションを中心に行い、午後は個別機能訓練と入浴の流れにな っています。うちでは入浴が午後であることは特徴なのかもしれません。着脱から入浴まで、ひとりの
スタッフが対応し、楽しく会話しながら、心身ともに心地よい時間を過ごしていただきます。

昼食は自家厨房で手作りしていて、一汁四菜のバランスの取れたボリュームたっぷりのメニューです。
自然に昼食をしっかりと召し上がれるようになり、ご利用者様から「今日もご馳走だ」と好評です。

大型施設を担当しているケアマネさんから、ここのデイのほうが向いているからお任せしたいと紹介を
受けるケースが増えてきています。小さい施設ならではの、お一人おひとりへの細かいケアが行き届 いていると感じていただけていると思うと嬉しい限りです。そして、今でも印象に残っている出来事は、
通い始めた頃は送迎の乗降もスムーズでしたが、残念ながら年月を経て、体調が不安定になり通所
も気力を振り絞ってお見えになり、ご家族の、ご本人の望むようにしたいと言う後押しもあり通所を続
け、ぶどう狩りの際に「行かれて良かった」と涙を流し、感謝の言葉をいただいたことです。
長いお付き合いをさせていただくご利用者様が多く、体調がままならなくても「デイに行きたい」「一緒
に楽しみたい」と思っていただけることに胸を打たれました。

たくさんの出会い、数多くの方々からのご愛顧・ご支援により、開設してから早１３年。わたしたちスタッフ とご家族さま二人三脚で、利用者さまが毎日行きたくなるようなデイサービスを目指しています。