ごらく上尾の里デイサービスセンター

「普通」でいることですかね。利用者さまにとって、もうひとつの家であってほしいです。介護施設みたいにはしたくないと考えています。わたしたちは、介護の業務としてではなく、「生活」として捉えています。小規模の強みだと思いますが、ここではマニュアルはありません。利用者さまの性格や今までの生活を大切にしたいと思い、一人一人に合ったやり方を考えて対応しています。スタッフは利用者さまと一緒に生活していく家族のような存在です。

マニュアルがないので難しい点もあります。スタッフにはどんなやり方でもいいよと伝えています。スタッフにも個性があるのでできることできないことがあります。ただ、これだけは、全員のスタッフで共有しています。「利用者さまが気持ちよくなってくれること」「安全は絶対確保すること」以前、寝ている利用者さまを起こす時間になったとしても、利用者さまがまだ寝たい場合はそのまま寝ていただいたこともあります。利用者さまが普段と同じ生活ができるように、それぞれのスタッフがやり方を考えてお手伝いをしています。

毎日、工夫の連続ですかね。わたし（管理者）は以前は障がい者施設に勤務していたので、介護の経験はありませんでした。はじめは、利用者さまとどう接していいのかわからないと思っていましたが、人を相手にするという点では同じだとわかり、すぐに違和感はなくなりました。利用者さまは状態や性格など、全員異なるので、日々工夫しています。

利用者さまが家にいるときもよく話すようになったというお声をいただいたことがあります。小規模なのでスタッフが利用者さまに接する機会も多く、こまめに声をかけるようにしていたことが良かったのだと思います。

利用者さまにとって、何の気兼ねもなく、気軽に過ごせる場所になれたらいいなと思っています。利用者さまの中には、よその家に来ているようで遠慮される方、帰りたいとおっしゃる方もいます。そういうときも、わたしたちは、ここにいる人たちが家族となれるようお客様扱いはせずに接しています。以前、あの人は嫌だ、顔も見たくないという方がいらっしゃって、そういうわがままはだめですよと叱ったこともあります。ここにいることで、「第2の家」を感じてもらえたらうれしいです。