通所介護「歳深み」

「歳深み」の意味は「佳き歳月を重ねる」という意味です。ご利用者様はもちろんの こと、職員にも同様、佳き歳月を重ねていって欲しいという思いを込めました。戦争を経て、食べるものにも事欠いた時代。高度成長期や、バブル時代を果敢に戦っ てこられた方々。そういった今までご苦労されてこられた方々のおかげで、今私たちは生かされています。だから、私たちが出来ることは、小春日和のような、上着を脱いでほっとする時をその方々に感じて頂くことです。そんな思いも持ち運営しています。

「介護は人の手・介助は人の手」というモットーのため、乗降用のリフトや機械浴などはあえて導入していません。また、「畳の上で死ねる」ということも大切に考えています。病院のベッドではなく、最後の時を住み慣れたご自宅で迎えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そうはいっても、自宅で介護をするという事は、ご家族にとってとても大変なことです。身を粉にして介護するとなったら、仕事も出来なくなってしまいます。施設へ入所するのではなく、訪問介護や通所介護など居宅型サービスを使いながら、大切なご家族と過ごせるようにサポートをする場所として、利用者様とご家族に寄り添いたいと思っています。

私(管理者様)はもともと、まったく別の業種の仕事に就いていました。介護業界に入ってから、はじめは訪問介護を行っていました。8年前に通所介護の事業所を立ち上げるときに考えたのは、既存の事業所とは違う、この土地で必要とされているサービスを提供しようという事です。外の業界から見た時に、デイザービスのことを幼稚園のようだと感じたことがありました。そんな事業所は絶対に作りたくありませんでした。ひとつの例として、事業所内のディスプレーにもこだわっており、毎月季節に合わせて飾り付けを変えています。今は(H29年11月現在)炭を使った工芸品を展示しており、もうすぐクリスマスの飾り付けに変える予定です。利用者様達も楽しみにして下さっているのか、変えると皆さますぐに気づいてくださいます。また、利用者様にとって楽しい場所にするためには私たちスタッフが楽しいと感じることを提供する事が一番だと思っています。「みんなで一緒に楽しく」ではなく、利用者様おひとりおひとりの想いを大切に、「みんなが楽しく」過ごせる場所が「歳深み」です。