ジョイフルデイサービス高円寺南

「自立をお助けする施設」を目指していて、利用者さまを「介護する」のではなく「家族がするようなサポート」をすることが大切だと考えています。定員10名の小規模の事業所で、利用者さま１人につき２．５人のスタッフになるよう配置しています。そのため、歩行の介助をしたり、工作の様子を見守ったりと、おひとりおひとりに手厚い体制をとることができます。また、利用者様のご家族が仕事を続けられるようお手伝いできればと思い、朝・夜の延長に対応しています。定休日も年末年始のみです。建物は民家を利用しているので、ご家族が仕事に行っている間も利用者さまは家と変わらない雰囲気で過ごすことができます。

起床してすぐの利用者様を朝７時台にお迎えに行くこともあるので、ご希望があれば朝食から用意が可能です。食事は「家族のために作るごはん」を考えているのでこだわりがあります。３食すべてを施設内で作っていて、レシピは栄養士が監修しているバランスのとれたものを採用しています。ごはんは麦を入れて圧力釜で炊き、みそ汁はかつお節から出汁をとるなど、ひと手間かけて家庭的な味になるよう心がけています。糖尿病の利用者さまの分は、カロリーや糖質には気を遣っています。昼はおかずの品数が４，５品あるので、食事の写真を見た方からは「ごちそうだね～」と言われます。おやつはやわらかくて食べやすいものをお取り寄せし、飽きのこないメニューで提供します。レクリエーションとしては、地域ボランティアを招いて月１回開催している音楽イベントが好評です。音楽ジャンルは民謡からハワイアン、ギター、ハーモニカなどさまざまです。カラオケとは違って、目の前の演奏に合わせて歌うことができるのを楽しみにしている方も多く、イベントに合わせて利用日を変更する利用者様もいます。

利用者様の自立を支援するために、室内では車椅子はできるだけ使わないのが私たちの方針です。トイレ等で移動する際はスタッフが介助し、手引き歩行を実施しています。また、あん摩マッサージ士の資格を持ったマッサージができる女性のスタッフが、あん摩マッサージで筋肉をほぐして運動がしやすくなるようサポートしています。結果、要介護４だった利用者さまが、２年ほど通っていただいて要介護１や２になった実績があります。また、お薬の影響で家ではずっと寝ている方でも、利用者様達の輪に入ってもらうようにしています。できなくてもいいので、皆がゲームしているところに参加したり、集団体操をスタッフの補助でしたりすることでだんだんできるようになっていくことがほとんどです。「できないので参加しない」のではなく「できるようにどうしたらいいか考え、サポートする」ことを大切にしています。