デイサービスセンターシエロ成城

第一のコンセプトは「人が集まる○○さん家」、第二のコンセプトは「あたりまえのことをあたりまえに」というコンセプトの2本柱で運営しています。 第一のコンセプト「人が集まる○○さん家」は、近所の人が自然と集まってくるお家のような場所をイメージした事業所にしたい、という思いからきています。1日あたり定員10名の少人数なので、利用者様お一人おひとり、活動に参加されたり、のんびりされたり、好きなだけおしゃべりを楽しんだり、思い思いに自由に過ごし心も体もリラックスして帰ってもらえるような、アットホームな事業所を目指しています。 第二のコンセプト「あたりまえのことをあたりまえに」は、ケアマネージャーやご家族から伺った情報や、利用者様と接する中でその方の行動パターンやお話から分析した個々の「あたりまえ」を大切にするという事です。認知症有無にかかわらず、利用者様が「あたりまえ」の生活をする上で必要な動作や習慣を維持できるよう、ケアをします。けして無理強いをするのではなく、やりたい時にやりたい事をしてもらうようにしています。

利用者様からは「料理がおいしい！」というお声を多くいただいています。中でも、1番人気はカレーです。和風のカレー、洋風のカレー、と数種類のバリエーションがあり、どれもとても好評です。馴染みのある和食メニューもありますが、月に1回程度、スタッフが作る創作料理の日があり、一風変わった料理も出していて、「驚き！」「おいしいね！」など、お食事と一緒に会話もとても弾みます。最近では、スタッフ特製トマト丼を振る舞ったところ、ご好評でした。月ごとに施設内に季節の飾り付けをしていて、お手伝いくださるご利用者様から「いつ完成するのか、いつも来るのが楽しみです」といったうれしい言葉をいただく事が増えました。働いているスタッフ一同、自然体で利用者様と接するように心がけていて、「話しやすい」「相談しやすい」と信頼していただいています。利用者様にとって良い環境をつくることを今後も大切にしていきたいと思います。

もともと家政婦のお仕事をしていた利用者様のエピソードなのですが、以前別のデイサービスでは集団で決まった時間の流れで１日を過ごすことが多かったそうです。当事業所は、概要のプログラムはありますが、1日の時間の流れを強制する事をせず、状況をみてプログラム内容を変えるなどの対応でのびのびと生活できると喜んでくださいました。 また、一軒家を改装した建物なので、お家に近い雰囲気があり、盛り付けや配膳準備などの料理のお手伝いや、他の利用者様にご飯の呼びかけなど、ご自身が働いていた頃を思い出し、同じように自然と体が動くそうです。ご家族も、「母親が生き生きしている」と驚いていらっしゃいました。他の利用者様も、ご家族に「今日あれしたの、これしたの」とお話してくださるようで、「家族間での会話が生まれました」とご自宅で過ごす時間にも変化がみられています。ご家族のサポートも大切にしていて、急な延長、宿泊にも臨機応変に対応しています。認知症の利用者様のご家族から、「どう接したらいいのか、分からない」などとご相談をいただくこともあります。送迎の際などに、その日接した中で感じたことや、「これをしている時に、この症状がでる」といった認知症の周辺症状についてお話するようにしています。ぜひ、お気軽にご相談ください。