よりあいの家くるみ

デイサービスの「よりあいの家くるみ」は、皆さんが自然と寄り合ってきてもらえたら、という思いを込めています。胡桃の木と、皆さんがくるまっているようなほんわかしたイメージが伝わればと思います。ここでは、支援を基本としていて、一人ひとりがおしゃべりできること、デイサービスの時間中に笑いの時間がたくさんあることを大切にしています。また、運動も行っていて、自分の身体の部位を意識して、足の指、手の指を一本ずつ動かし、自分で触ってみたり伸ばして、自分の身体と会話しながら体操をする時間を取っています。皆さんとお話をして、自分の身体とも対話しながら、自然と生活リハビリができる場になればと思っています。

いつまでも自分で食べることを目指し、食事に関することにも力を入れています。体操のなかにもパタカラ体操といって、食べ物をのどの奥まで運ぶために口の動きを鍛える体操も取り入れています。また、いつもまでも美味しいものを食べていただけるよう、地元の無農薬の野菜を使って、安心安全な食事を手づくりで提供しています。お米も栄養がある胚芽米を炊いています。最初は驚かれますが、一回食べると味があっておいしいと胚芽米のファンが増えています。お食事がおいしいからという理由で来てくださっている利用者様もいらっしゃいます。看護師だった利用者様がいらっしゃるのですが、一日一回ここでちゃんとした食事をしているので、家では軽い食事でいいと安心してくださっています。利用者さまには地域地元の旬の野菜を季節ごとに楽しんでもらっています。

エコクラフトという紙紐を使ったかご編みを、希望された利用者様が取り組まれています。毎日2人から4人の方が、本格的なかご編みに挑戦されています。かご編みを始めてから、家族みんなにかごを作ってあげるんだという目的を持って取り組まれている方もいらっしゃり、ご家族にも喜ばれています。他には絵手紙を描いたり、ピアノ伴奏で歌を歌うこともあります。ドライブしながら、季節のお花、桜や薔薇や紫陽花を見に行くこともあります。良い気分転換になり、ドライブでの外出も喜ばれています。ご家族との連絡帳では、元気になっているよ、家でレクレーションの話をしてくれた、などうれしいお声をいただいています。

スタッフ一同、利用者様のことを大切に、気持ちを推し量ることができるようにという思いを持っています。スタッフには、利用者様の言葉からだけではなく、様子や行動からこの方は今どんなことを感じているのか、何に困っているのかを、感じ取るようにと伝えています。「傾聴」といいますが、言葉ではなく、身体全体から出されるメッセージを感じられるように心がけています。利用者様の気持ちに添えなかったと思うときは、スタッフ皆で話し合いを重ね、次の機会に向かっています。

ここで過ごすことで身体も気持ちも前向きになることが自然にリハビリとなり、自分で動くことができるようになることを願っています。このデイサービスを利用していただき、楽しく過ごしていただきたいです。過ごすことで自然に元気になれる場所を目指しています。