日本介護サービス2号館

利用者様には、いきいきと過ごしていただき、いつまでも現状維持、そして向上をめざしての支援をさせていただいています。身体的な面はもちろん、利用者様のお気持ちや精神的な面に寄り添うことも、重要に考えてサービスをさせていただきたいと思っています。7年前に立ち上げましたが、機能訓練マシンや、ウォーターベットが揃っていて、リハビリメニューが充実していることに加え、栄養士さんの指導のもと、手作りの食事が食べられることや、入浴ができることも特色のひとつです。デイサービスのすべてが詰まっていて、多くの方にご利用いただいています。

男性と女性の利用者様の割合が半々ぐらいですが、男性が多くいらっしゃることも特徴的です。かつては地域の自動車会社にお勤めされていた方も多く、いきいきと会社時代の話をして下さいます。働いているときはコーヒーを飲む時間もなかったという利用者様の声もあり、デイサービスのはじまりにはコーヒータイムを設けました。地元の皆さんに馴染み深いコーヒー店の豆でコーヒーを淹れ、コーヒーカップやソーサーも素敵なものを揃え、ゆったりとした時間を楽しんでいただいています。気持ちが豊かになるようなこの時間は大切にしていきたいです。

女性の方を中心に手芸サークルをつくり、ものをつくる達成感を味わっていただきたいと思っています。スタッフと一緒に、カタログからキットを選んでいただきますが、ご家族やお孫さんのために作っていらっしゃいます。利用者様から、紙芝居をちぎり絵でつくりたい、との案が挙がったこともあります。原画を大きなボール紙に写し、たたみ半分ぐらいの大きさの紙芝居をちぎり絵で作成しました。今では25個ぐらいの作品が仕上がっています。でこぼこ感に迫力があり、印象に残るようで、病院の小児病棟、託児所に貸し出しています。そこでスタッフが披露して、紙芝居に対しての感謝状をいただいたこともあり、とても嬉しく、励みになっています。

お嫁さんや娘さんから、利用者様の表情が豊かになったという声をいただきます。利用者様の定員が48名なのですが、多くの方がいらっしゃるからこそ、身なりにも気を遣うようになられて、化粧をしたり、美容院に行くようになったと聞くこともあります。こうした話を聞くと、男性女性も多く、デイサービスがひとつの社会として機能していることを感じます。車椅子の方が、同い年の人が歩いているから、とご自分で歩く練習をされています。お互いの姿が刺激になり、励ましあって、良い効果が生まれることは、大規模の強みだと思います。