ファミタウン洗足

大田区の住宅街で、90年近く地域医療を展開してきた山口医院。 この地で医療だけではなく、介護でも貢献できないかと診療所に併設する形で、2016年9月にリハビリ特化型デイサービス「ファミタウン洗足」は生まれました。

山口医院に通われていた患者さんも近年は高齢化となり、普段の生活に必要とされる身体機能の低下が、外出することや人と話す機会の減少につながっていることを感じていました。 病気以外の体の変化を、リハビリの提供により発見できたり、改善につなぐことができたりする。古くからの知り合いが、ここで数十年ぶりに再会するなど、コミュニケーションの場としても提供できる、とスタートから丸4年が経過する中で、とても良い効果を感じております。

地域に根付く診療所の経営しているデイサービスということで、地域の皆さまからその存在をさらにご理解いただけ、嬉しく思っています。

山口医院の分院として使っておりました施設を改修し、定員20名で午前と午後、3階建ての建物の２，３階をリハビリ施設としてご利用いただいております。

ファミタウン洗足では、日々、身体機能を落とさないためのトレーニングを行っております。

今まで、車いすを使わないと外に出られなかった方や杖をついて歩いていた方が、家で杖なしで階段をあがれるようになったというお話を伺うのは心から嬉しく思います。

歩けるようになるということには、いろんな要素があると思いますが、ご自身がやるぞという気持ちになってもらえることも重要なポイントです。

気持ちの面でのフォローも大切なことと捉え、「こうしたらできるようになるかもしれないな」と思っていただける雰囲気づくりを心がけております。

トレーニングジムのように、ご自身で率先して行っていただくのではなく、スタッフが利用者様のできることを共有し、寄り添い、一緒に実践していただくことをファミタウン洗足では大切にしております。

また、ケアマネージャーさんやご家族様から利用者様の「できる」状況をお尋ねし、こちらからもまたご本人のできるを広げる「可能性」をうまくお伝えすることができるよう、利用者様の周りの方々との情報交換にも努めていけたらと思っています。

リハビリがメインのメニューのファミタウン洗足ですが、 時間が空いた時にリハビリを兼ねた脳トレも行っております。

座ってできるゲーム感覚でできるような脳トレのひとつとして、レッドコード（天井からひもがぶら下がっている器具）を使用したバランス力UPトレーニングを実施して秋の食材を言っていく、というような連想ゲームも行っています。

3台あるマシーン、「エアロバイク」の中の一台「コグニバイク」は、マシーン前面のタッチパネルに出てくる問題を解きながら、自転車こぎをするので、筋力強化も同時にできる脳トレマシーンです。

マシーンだけでは変化が少ないので、週替わりに平行棒を使っての運動や段差の昇降、椅子を使った立ち居、浴槽のまたぎの運動など、利用者様が常に楽しみながらリハビリに取り組むことができるよう、メニュー提供も工夫しています。

ファミタウン洗足では、送迎時は消毒液を持参しお迎えに行っております。 利用者様の体温の確認を送迎時に行うためです。

診療所と併設した施設なので、３７度を超えるとお休みしていただいております。

送迎車は8人乗りですが、現在定員を5人までにし、人数制限をしております。

施設1階入り口での手洗い、消毒後、2階3階のリハビリ施設をご利用いただいております。

窓を全開にした換気、器具のこまめな消毒、全員のマスク着用も徹底しております。

ファミタウン洗足に勤める私たちスタッフ全員のモットーに 「チームワーク」があります。

スタッフみんなが利用者様のために様々なことを考え、共有し、お互いに話し合いながら、一人一人が主体性をもって動いています。

「これからもチームワークで」 利用者様に寄り添えたらと思っています。